地上に一羽の鳩が居ました。
その鳩は短い足で歩いていました。
翼はありましたが、飛ぶことを知りませんでした。
地上を歩く鳩

神様から与えられた愛のストーリー
地上に一羽の鳩が居ました。
その鳩は短い足で歩いていました。
翼はありましたが、飛ぶことを知りませんでした。
とある小さな国のお話。
土地に恵まれた裕福な国で、
とても栄えていました。
その国の王女さまは過保護に育てられ、
外には出たことがありませんでした。
その人は絵の具で創られていました。
生まれたときから、そう望まれて創られました。
色鮮やかで、見る人を癒していました。
その人は、自分が生まれた理由を知るために、外に出ました。
人の役に立つために、仕事を始めました。
モノを運ぶ仕事でした。
ある国の騎士の話。
その騎士は臆病で、戦争のときには自分の体に合わない大きな鎧を着て戦場に出向いていました。
鎧は分厚く、また武器の扱いに長けていたので、倒れることはありませんでした。
ですが、その代わりに動きが遅く、戦果を挙げることもありませんでした。
暗く汚れた路地の道を挟んだ反対側で
汚いものから目を背けたお金持ちたちが
煌びやかな仮面舞踏会を毎晩のように楽しむ…
そんな街に この黒猫は生まれました
ある貴族の女の子がいました。
その子は 生まれたときから喧噪に包まれていました。
肉親同士で争い 女の子にとっての居場所はありませんでした。
幼い女の子は 追いやられるようにして路地裏の一室で暮らすようになりました。
貧しく生きるのもやっとな状態で 明日どうなるかわからない生活を送っていました。
世界の著者は考えた
わたしと同じように 世界を彩るものを創ろう
世界の著者は 絵を描くものを創られた
絵描きは こうして生まれた
絵描きは 目を開き 世界を見まわし その素晴らしさに心を躍らせた
世界を見れば見るほど 創ったものの愛が 内に流れ込むからだ
あったかい陽気のもとで 鳥のひなはやわらかい布に包まれて眠っていた
この子はもうすぐ目覚めてくれる そのときに
ここがどれほど恵まれて幸せなことを どうやって伝えてあげようか
祈りのことばは 恋文のようなものだ
わたしは それを見るのを何より楽しみにしている