心をご覧になる神さま

心をご覧になる神さま
でも 全部わかっているからこそ
自分の口から 話してほしい
そう願うお父さん

わたしに願うその口は 絶えず開いているけれど
わたしに願うその心は いつ開いてくれるんだい?

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荒地に植えられた木

荒れた地 木々は枯れかかり 実のりも悪いものだった
農夫はそれを見て どうにかしなければと考えた

農夫は その地に一本の木を植え そこから土地を豊かにしようと考えた
そして 種から真心こめて育てた苗木を 地に植え替えた

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言葉という賜物

父は子らに その御力を与えられた
それは 言葉であった
口から出るもの
目には見えないものであったが
それは 体のほかの部分では 到底なしえないことを
現す力を持っていた

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露を受ける器

その子は 毎日器を持って 外に出た
それは 日ごとに 天から露が落ちるので それを受け取るためである
天からの露は 地で汲む水と違い 甘く 傷んだ喉をも癒し潤すものだった
また この地域は そもそもで水の汲むところがなかったのである

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ガラスの小瓶

神さまの宝物 ガラスの小瓶で運んでた
だいじにだいじに 運んでた
それは 輝く 赤ちゃんだった
だいじにだいじに 運ばれた
神さまうっかり 小瓶を落として
地上の穴に入っちゃった

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光である父

なにもない空間に 自分と光を放つ存在だけがあって
自分はまぶしくて 光に背を向けていたとする

そのとき自分は 光に照らされてできた自分の影と
その奥にある暗闇とを見るだろう
そして
自分はこんなものだ
と言うだろう

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子の心の傷と親の思い

親が手間暇かけて 宴に料理をふるまった
宴と料理は 自分の子のためであった
材料から最上のものを選び なにより愛を込めて作ったものだった
しかし 子は菓子から手を離さず
砂糖を貪るのをやめなかった

その貪りは 前に一度だけ 楽しみにしていたおやつを 
犬に食べられてしまったのが原因だった

それは 心の傷となり 以来菓子を手放すことができなくなった
また他のものに食べられて 悲しむことのないように

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