第27話 その3

その方は言った
あなたがたわたしの子たちよ
あなたがたにわたしの思いを分かち合おう
わたしの父はあなたがた一人ひとりを選んでわたしに与え 栄光をあらわすために装われた
わが子たちよ わたしはあなたがた一人ひとりを考えて喜び この愛の故に父に感謝している
それは わたしのうちで父の中にあるいのちが燃えていて それがあなたがたのうちにも灯され
わたしが見るようにこの世界を見て わたしが語るように舌で語るからだ
わが子たちよ あなたがたはわたしを見失うことは決してない
周りが暗くとも 顔を上げなさい
そこにはわたしが生まれた時に導いた星の輝きが あなたがたを照らして導く
あなたがたはどんな状況にあっても落胆してはいけない
それは 父のみこころではなく 性質ではないからだ
あなたがたはすべてをわたしに委ねなさい
あなたがたに触れるものはすべて焼かれ 傷つけるものも殺すものも あなたがたにそれを行う前に滅ぼされてしまうから

わが子たちよ わたしのことばを聞きなさい
わたしの濯ぐ備えを持って 心をきよく保ちなさい
あなたがたは日々食べる食物によって あなたがたはわたしのように成長し
あなたがたの足らぬところは満ち満ちた光で周りのものを照らしていくのだ
だから あなたがたが愛されたように父を愛し わたしを愛しなさい
また 互いに愛し合い わたしの愛の中でそれを全うしなさい

あるところに羊飼いがいた
羊飼いには愛する三匹の羊がいた
羊はそれぞれ得意なことが違い 興味も目を向けるものも違ったが 羊飼いは羊たちを愛し 羊たちもほかの羊と羊飼いを愛していた
ある時 羊飼いが羊たちを率いて旅をしていると 一匹の羊が穴に落ち そのままはぐれてしまった
羊飼いはそれに気づくとすぐに探し始め 大声で叫んで言った
わが子よ どこにいるのか
はぐれてしまった羊は めえ と鳴いてあたりを見回し 誰もいないことを知った
羊はそこに留まることなく歩き始め 穴の抜け道を通って行った
羊は流れるようにその先へとたどり着き 一輪の花を見つけた
羊はそれを見つめて その前に伏して眠った
羊飼いは二匹の羊を連れて 叫んで探し求めたが 一向にあらわれることはなかった
羊飼いは疲れていたが はぐれた子は もっと疲れているだろうと思い
必死に呼び求めた
わが子よ あなたはどこにいるのか
すると 風が吹き 花びらが羊たちの前を飛んでいった
羊たちは立ち止まり めえめえ と鳴いて向きを変えて進んでいった
羊飼いは驚いてそのあとについていった
草をかき分けて進んでいくと そこには花畑が広がっていた
日差しは柔らかくその場を暖めていた
よく見ると 水路のようなところはあったが 水がなかった
羊たちは再び歩き出し あるところで立ち止まると 声を揃えて めえ と鳴いた
羊飼いがいってみると そこには穴があって その奥にはぐれていた羊が伏して眠っていた
羊飼いは駆け寄って はぐれていた羊を抱きしめた
羊は起きて めえ と鳴いた
羊が起きた時に 花が絡まり 地面から抜けてしまった
すると そこから水が溢れ出し 水路へと流れていった
羊飼いと羊たちは驚いて花畑のところへと戻り それを見た
花は咲いていたが 乾いていた
しかし 園に水があたえられたことにより 草木は水を吸って潤っていった
羊飼いは はぐれていた羊を見た
そこには抜けた花が生えていて まるで羊から咲いているように見えた

羊は迷い出たが 自分の行くべきところへ行った
羊飼いは羊を探しに行って 彼らが出会った時 起こるべきことは起きた
花畑とはなんであろうか
水とは何であろうか
あなたがたは 行くべきところへ行き そこで彼を待ちなさい
わが子よ あなたがそこにいるのは みこころのとおりなのである