第24話 その4

その方は 少女たちを身元に引き寄せて抱き 口を開いて語られた
一つの話をしよう
これは 昼がなく 夜の世界の話
光はうっすらと空に浮かび 月と星々とが地を照らしている時代
一つの星が 招く人々のために 自ら先導し 星は約束の場所へと彼らを導いた
その道は平たんなものではなかった
人の難や土地の難 獣も彼らの行く手を阻み 持ち物も底をついてしまったが
彼らを導くために星を遣わした方は 彼らを顧みてこれを守った

彼らの中でも いちばん年の若いもの 旗をもって先に進むものが言った
この暗い地でも あの星は私たちを導き 私たちを希望の光で照らしてくれるところに導いてくださるのだ
私たちはどうして恐れ惑って足踏みをしていられようか
この希望は私たちのうちに先に注がれ 暗闇の中のともしびとして 先に与えられたものではないか
私たちは心に喜びを保って彼に近づくために 雄々しくあろうではないか
そのことばを聞いたとき ほかのものたち 年老いたものも うちから力づけられ 若い者のようにみなぎった

彼らは腰に帯を締めて言った
さあ われわれを導いてくださる方の元へ上っていこう
明日の光が昇る前に 私たちのことを聞くために 私たちは彼に近づき そのことばに耳を傾けよう

その道は平坦ではなかった むしろ世の困難が満ち溢れていたが その中であっても 彼らは希望に留まり 彼らを大きくしてくださる方のうちにとどまり
かえって彼らを襲おうとする者たちは その勇士の姿に恐れ惑って 彼らの信じるものを信じていった
彼らは道々歌っていった
私たちを導き この世に光をもたらす方はほむべきかな
われらの王に とこしえに栄光があるように

彼らはこうして進み続け 夜明け前に彼らを形作られた者のもとにたどり着いた
そして 世にすべてが照らされ 崩れていく時 彼らは彼の食卓に着き ともに喜びを分かち合った

その方は言った
その彼らとはだれであろうか その彼とはだれであろうか
あなたは彼らであって 彼に知られているのだから あなたは心を強くしなさい
わたしのことばの蜜のような甘さに力づきなさい
あなたの道はまだ続き その道は長く遠いのである
しかし わたしはあなたを勝利の外套(わたしの血潮)で包み あなたを守るのである
あなたは決して傷ついて朽ち果てることはない
弱る時にこそわたしに頼りなさい
わたしは決して折れることのない鉄の杖である