第23話 その17

その方は 救い出した子たちがそれぞれの親に引き取られたのを見て そこを去るための準備をした
日は傾いていたが 泊まる場所も留まる場所もないためであった
準備が整うと 子どもたちに声をかけ 中に入るように指示をした
囚われていた子たちとその親たちは その方たちが去ろうとするのを見て言った
ありがとうございました
私たちの子を救い出し その喜びを私たちの胸に抱かせてくださったことを
私たちはこの日を忘れません
その方は人々に顔を向けて行った
あなたがたはすべきことのために歩みなさい
その子を その道にふさわしく育て 老いても道を外れることのないようにしなさい
彼らがあなたがたの祝福であるように あなたがたも彼らを祝福しなさい
決して呪ってはいけない
それはあなたがた自身に返ってくるものであるから
それを取り除くのもまた子である
そして それを行うのはわたしの父である
彼らは その方が船を出して その姿が見えなくなるまで見送り そして自分たちの家へと帰って行った

人は人の手によって自らを築き上げ 高ぶるための城を作ろうとした
しかし それは父の怒りを引き起こし それは父から出ることではなかった
人は その手の作ったものによって身を潰し 建て上げたものが上に崩れ落ちて今にも死にそうであった
父はそれを見て手を伸ばし その災いから救われた
父は怒りよりも 救いの御手を伸べて ご自身の作られたものたちを助け出された
心のあるものは それを見て感謝し 心をかえて本来すべき道に立ち返った
古いものはすべて流され 新しいものだけがそこに残った
人の作った箱は壊されたが その中から選ばれたものたち 父の道に立ち返ったものたちが 本来歩むべき道へと進み始めた
その子らは 父の行ったことを知って ほめ歌を歌い 絶えず心に溢れる感謝の歌を口に携え歌った

光を知らなかった我らに手を伸べ あなたはご自身を知らされた
無知なものに知恵を与えて あなたはご自身を示された
くびきを砕き 目を開く方はほむべきかな
あなたのみわざに力があるように あなたの御名に栄光があるように
我らの父に賛美とほまれと祝福とが とこしえにあるように