花畑の蝶

その蝶は 花畑にいて
運命の相手を待ち望んでいた
私の慕わしい方は
どこにいらっしゃるのかしら

その相手は 颯爽と現れた
両手に蜜と春を携えて
花畑に陽気をもたらした
花たちは咲き誇り
その香りは一面を覆った
運命の相手は 言った
愛しい娘よ ようやく来たよ
この恵みを 楽しんでおくれ

蝶は驚きつつも あたりを見た
花たちは色づき
こちらを誘っているようだった
運命の相手には気づかないようで
蝶は一つ一つの花に行き
それからどれが自分にふさわしいかと
吟味し始めた
それは舞踏会へ着ていく
ドレスを選ぶ乙女のようで
意気揚々と飛び回っていた

運命の相手は 蝶に愛を語った
愛する娘よ
どうかこの訪れを喜び楽しんでおくれ
あなたのために用意された
最高の蜜でここはあふれている
この陽気も陰ることなく あなたを照らして
寒さを一切退けるだろう
さあ わたしとともに踊っておくれ

蝶は なおも花選びに夢中でした
今夜眠るのは どこがいいかしら
食事をするのは あちらの花がいいかしら
と 運命の相手に気付きません

運命の相手は
それでも蝶の行動が愛おしく
微笑みながら
後ろを追いかけていました

あなたが花を選んだその時に
わたしに気づくその時に
手を取り あなたに愛を歌おう
だから あなたのままを振舞っておくれ