荒地に植えられた木

荒れた地 木々は枯れかかり 実のりも悪いものだった
農夫はそれを見て どうにかしなければと考えた

農夫は その地に一本の木を植え そこから土地を豊かにしようと考えた
そして 種から真心こめて育てた苗木を 地に植え替えた

その木は すくすく育ち やがて実をつける時期になった

その時 木は思った
自分の周りは 枯れかかっている
悪い実しか結ばない
自分も そうなのではないか
自分も その実を結ばなければいけないのではないか

農夫は悩んだ
木が実を結ぼうとしなかったからである

木が実を結び 豊かに種を生み出し 地に蒔くつもりだったからである

農夫は考えた
木が実を結ぶには どうしたらよいのか
そして 一つの本を持ってきて 木の根元で 読み聞かせることにした

それは 木が種から育ち どうやってここへ植えられたかの記録だった
地を憂いた農夫の 愛の記録だった

木は それを聞き 周りと自分を比べるのをやめた

それは 農夫が特別に自分を思い
その召しのために ここへ植え育ててくれたことを 知ったからである

木は 葉を広げ 日を浴びた
根を広げ 水を吸い上げて 大きくなった

自分を植えてくれた農夫の 召しと愛に報いるために

ヨハネ15:16
あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。それは、あなたがたが行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです。