父の心(あまあま放蕩息子 おさとう放蕩息子)

その方には 子どもがいた
その子は ある日家出をしてしまった
その方は 嘆いた

その方は 土地の有力者だった
その方は 権力知力財力すべてを使い 我が子を探し出した

でも その方は無理矢理連れて帰ろうとはしなかった
その子が 傷つくといけないから

だから 見つけた後も すべてを使い 我が子を守った
飢えないように 傷つかないように いろんな人に声をかけ
我が子を守ろうとした

その方は 我が子にわからないように ずっとそばにいた
あるときは 変装して 店員や上司 はたまた宿泊先の世話役にもなった

その子は ある日気づいた
父親がだれであるか 自分が何をしていたのか

その子は家に帰り 謝ろうと 道を引き返した

すると すぐ後ろに 自分の父であるその方が立っていた
その方は 両手を広げて 言った

おかえりなさい